トコジラミを自分で駆除する4つの方法
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- [投稿]2024年4月2日
トコジラミ駆除のゴールは何か、まずそれを理解してほしい。トコジラミと戦った実体験から考えると、実はそれはたった2つだったと思う。
A.トコジラミ成虫の動きを封じる
トコジラミは目に見える大きさの害虫。そして蚊みたいに飛んだりせず、壁とかを歩いているだけだから、見つけてぶっ殺すことは可能。でも、すべての成虫を見つけて駆除することは不可能なんだ。だって、壁の隙間に巣があったりして、その中にいる奴は発見できないから。だから「動きを封じる」必要がある。トコジラミの成虫があっちこっち動き回ると、新しく巣が作られて増殖する。それを防がないと。
なので、
- 見つけたトコジラミ→速攻で殺す
- どこかに隠れているトコジラミ→動き回らせないようにする
という対応で「巣を増やさせない」のが重要なんだ。
B.トコジラミの巣を破壊する
トコジラミの成虫をいくら駆除しても、巣の中に卵があったら次々と成虫が登場する。だから、巣を破壊しない限りトコジラミの駆除にはならない。逆に言うと、全ての巣を破壊すれば駆除の完了だ!
じゃあ、2つのゴールを達成するための4つの方法をご紹介。重要なのは以下の点。
- 【1】→【4】の順番で実行する。(トコジラミの数を減らして最終的にゼロにするという流れが正攻法。)
- 【1】~【4】は一気に実行する。(期間を開けるとその間に巣が作られて意味がないから。)
目次(タッチで開閉)
【1】トコジラミの成虫を駆除する
「A.トコジラミ成虫の動きを封じる」の第1段階がこれ。
トコジラミの成虫は人間の寝起きに発見しやすい。人間の血を吸う害虫なので、人間が寝ている間に活動して、そのままウロチョロしている奴がいるんだ。分かりやすく虫の形をしている大きさの奴もいれば、壁についた汚れみたいに1mm程度の奴もいるので、怪しいと思ったら全てチェックが必要。ちょっと赤い感じの点みたいなのがあれば、それは大抵トコジラミだ。
で、駆除の方法だけど、それにはガムテープが有効。(自分はガムテープを使っていたけど、その他のテープでも粘着があればOKかも。)ガムテープをちぎって、トコジラミにそっと触れさせる。すると、ガムテープにトコジラミがくっつくので、あとはガムテープごと捨てるだけ。万が一にも逃げられないように、ガムテープはぐじゅぐじゅと包んで捨てるのがいい。ガムテープで生きたまま捕らえて、ぐじゅぐじゅと包んだ時に殺すというイメージね。
ティッシュとか新聞紙とかでつぶして殺すのはNG。トコジラミは血を吸ってるので、つぶしたら壁に血がついて汚くなる。
(確率低いけど、この【1】は実行不要の可能性あり。トコジラミの成虫を見かけないなら、ね。でもまあ、トコジラミで苦しんでるなら成虫はどんどん増えてて見かけるはず。)
【2】部屋の中のものを捨てる、あるいは封じる
「B.トコジラミの巣を破壊する」の第1段階がこれ。
巣がありそうな物質を、とにかく部屋から一気に排除するってこと。具体的には以下。
- 布類:ふとん・枕・クッション・座布団・カーテン・カーペット・服・タオル
- 紙類:段ボール・本・ノート・新聞・箱
- 木材:ベッド・机・棚
ちなみにこの【2】が一番大変。大変ということは、それだけ重要ってこと。だからじっくり説明するぞ。
捨てる物は取り急ぎ部屋から出す
粗大ゴミとか資源ゴミとか、ゴミの日が決まっていてすぐに捨てられないものは、とりあえず部屋から出しておけばいい。ベランダとかね。
例えば段ボールにトコジラミの巣があったとして、ゴミの日まで部屋に置いておくとその間にも繁殖しちゃう。でもベランダに出しておけば、トコジラミは段ボールの中でじっとしてるはず。トコジラミは人間がいないところでは動き回らないみたいなんで。確か二酸化炭素に反応するらしい。
捨てられない物は封印する
全部捨てるのが理想だけど、大事にしてるものとか思い出があるものとか、簡単には捨てられないものもあると思う。そういう場合は以下の写真のように封印するのがいい。
一切隙間がないビニール袋に入れておくのだ。隙間を作っちゃいけないから、ビニール袋の口はねじって縛るのがいい。その後の流れは以下。
- 使う時あるいは着る時、一つずつ出していく。
- トコジラミがいないか、トコジラミの糞(黒い斑点)がないかチェック。
- 大丈夫なら通常の保管状態に戻す。
ダメなら熱湯にぶち込むとかアイロンをかけるとかの熱処理をする。あるいは意を決して捨てる。
こうすることで、一つあるいは一着ごとに巣の有無を入念にチェックして、未チェックのものは袋の中以外で繁殖できないような状態を作れるわけ。
寝具は特別対応
やっかいなのが寝具だ。毎日寝るわけだから、捨てるでも封印するでも、とにかく完全な不在状態とまではできない。だから自分は以下のような対応をした。
枕:速攻捨てた
トコジラミの駆除完了まで数枚のタオルを重ねて枕代わりにした。枕は綿の中に巣があったら発見しにくいけど、タオルならペラペラで発見しやすいから、と考えたわけだ。
掛け布団:粗大ゴミの日までベランダへ撤去→捨てた
掛け布団に比べたら厚みのないペラペラで巣が発見しやすい毛布だけで我慢した。冬なのに掛け布団なしで過ごしたというわけよ。毛布だけだと冬の就寝はつらいので、エアコンの暖房と服の厚着で乗り切った。春になったら毛布も捨てた。
敷布団:粗大ゴミの日までベランダへ撤去→捨てた
安物のベッド用マットも使っていたので、そのマットの上にシーツを敷いただけの状態にした。安物のベッド用マットならスポンジにカバーがあるだけだからか、巣は作られなかった。
つまり、寝具に対しては以下の対応をした。
- ×モコモコのもの。(巣が作られやすい、そして巣が発見しにくい。)
- 〇ペラペラのもの。(巣があったとしても発見しやすい。)
ペラペラで冬を越すのは辛かったよ。できればトコジラミ駆除は寒くないときにしたいものだ。
とにかく、寝具については思い入れがあっても捨てる方がいい。トコジラミの巣がある可能性が極めて高いのが寝具だから。自分の布団にもトコジラミの糞である黒い斑点が付いていたから、巣があったのだと思う。
でも、駆除が完全に終わるまで新しい布団を買うのはNG。トコジラミの駆除が完了するまでに買ってしまったら、その新しい布団に巣が作られるかもしれないからね。駆除が完全に終わるまでペラペラの代用で我慢して。
あと、寝具と言えばベッドもある。黒い斑点があったら捨てたほうがいいだろうけど、斑点が無くて巣があるかどうか分からない状態のベッドなら捨てずに済むかも。自分も捨てなかった。ベッドは【3】で説明する薬品処理のあと【4】で説明する熱処理で対応した。
【3】トコジラミの成虫が出歩けないようにする
「A.トコジラミ成虫の動きを封じる」の第2段階がこれ。
自分の場合、【1】【2】の処理でトコジラミの数は減った。成虫を見かける頻度は少なくなった。でもゼロじゃない。そのくらいの状態になると、以下の薬品が役立った。
(画像)
壁とかベッドとかにスプレーすると、その場所をトコジラミが歩かなくなるって効果があるみたい。つまりこれを部屋中にスプレーしまくっておけば、トコジラミは巣から出られない、ってことになると思う。
効果は約1か月。自分が使った時も、これをスプレーして1か月間くらいはトコジラミを見かけなくなった。
【4】トコジラミの糞が多い場所をアイロンで熱する
「B.トコジラミの巣を破壊する」の第2段階がこれ。
トコジラミが巣から出られない状態にできたのなら、あとは巣を破壊するだけ。その巣はどこにあるのか?それは「黒い斑点」を目印にするしかない。黒い斑点はトコジラミの糞。そこに群がっていると考えるしかない。具体的には以下のような感じね。
(画像)
ベッドも移動して本棚も移動して、普段目につかない壁や床を全部チェック。そしてベッドや本棚そのものの裏とかもチェック。とにかく「黒い斑点」を見つけるのだ。
そして、以下のような感じでアイロンを至近距離まで近づけて熱でトコジラミの成虫や卵を無力化する。
(動画)
スチームクリーナーとか、熱のある水蒸気が出るものはNG。意外と低温でトコジラミを無力化できなかったり、ビショビショになってトコジラミ以外のカビとかの問題が出る。自分もいろいろ試したけど、アイロンを使った後、トコジラミの完全駆除が完了した。
【1】~【4】のまとめ
ここまでやっても、トコジラミがまた出現することはある。それは、他にも巣があるってことだ。だから、またトコジラミが出てきたら、以下の流れを実行すればいい。
- 【3】の薬品でトコジラミの動きを封じる
- 別の巣を探してアイロンを近づける。
(黒い斑点がない箇所でも、部屋の角とか隙間とか、怪しい箇所は全部。) - 約1か月(薬品の効果期間)が経過して、まだトコジラミが出たら1.に戻る。
これを何度か繰り返すことになる。「あの角と隙間は前回アイロン近づけたから、ひょっとしたらここか?」って感じで、残りの巣を発見していくイメージね。
自分は【4】の繰り返しを3回やった。つまり3か月以上もトコジラミと戦ったわけだな。でも、【1】【2】が終わった時点でトコジラミは激減して、発見しても【3】で封じれば目につかなくなるから、3か月かかったとしても【3】【4】はそれほどストレスじゃない。とにかく大変なのは【2】!
でも頑張らないと、トコジラミが自然にいなくなることはないんで。大変だけど頑張って!
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